とある製品の生産能率が100%を超えた!
スタッフと作業者の
大いなる自信になりました。

株式会社浜松パルス

業種製品組立製造
従業員数100人未満
課題
  • チェックシートの記入など現場作業が煩雑化していた
  • 日報作成や実績集計などの管理工数がかかり非効率であった
効果
  • IoT連携による自動化で、現場作業がラクになった
  • 管理工数が削減され、蓄積データを元にした確実な作業指示を行えるようになった

浜松パルス様は信頼と実績をベースとした生産技術力による製造受託を中心に事業を展開されています。小ロット多品種のプリント基板実装から製品組立・梱包まで対応しており、生産委託を中心に製品を一貫して提供できる体制でおります。
基板実装組立は国内生産はもとより海外で量産化する予定の試作基板の実装請負いの受注実績が数多くあり、試作実装組立時の問題点や量産化に向けて製造工程に関して技術的なご提案もしています。また、一環した生産体制を整えており基板実装組立に限らず、板金部品や樹脂成型部品の組込みした付加価値の高い半製品モジュールユニット化によるQ.C.Dのご提案なども展開されています。

小ロット多品種のプリント基板実装から製品組立・梱包までを受託請負
小ロット多品種のプリント基板実装から製品組立・梱包までを受託請負

スキル管理、ポカヨケをしながら品質を担保したい

 品質を向上させるためには、管理項目や制約条件が多い中でも、しっかり保証できる体制づくりが重要と考えています。当社の業務では人に依存する割合が多く、作業者のスキル管理、ポカヨケをしながら品質を担保したいという思いがありました。そこで、Roland DG Assembleを導入することにし、現在はインク充填とインク組立の業務で活用しています。

充填されたインクを計器で測定。Roland DG AssembleとIoT連携している。
インクの生産状況をダッシュボードで見える化

 

納品物の実績保証に活用

 インク組立の現場では、システムを活用して実績を集計し、そのデータを基に当日の作業内容を決定しています。作業者はインク組立の最終工程でバーコードを読み取り、システムと照合することで組立工数を蓄積しています。以前もバーコードの照合は行われていましたが、当時はデータが蓄積されておらず、作業の追跡が十分にできませんでした。現在ではデータが蓄積されており、納品時の実績保証として役立っています。
 さらに、ロット切り替え時に発生する作業者のアイドルタイムの短縮にも貢献しています。具体的には、以前は管理者が確認する項目が50項目ありましたが、システムによるバーコード照合の導入により、一部の確認作業を作業者自身が行えるようになりました。これにより、ロット切り替え時の段取り作業が大幅に短縮されました。また、紙ではなくシステムで確認作業を行うことで、判定ミスや記入ミスといったヒューマンエラーを防止でき、より正確な確認作業が実現されています。

組立されたインクをバーコードで照合

 

改善の成果が
大いなる自信につながった

 ペーパーレスになって管理の手間が減ったのはもちろんですが、何よりデータが見える化されることで、改善のきっかけになっていることが大きいです。以前は作業者のスキルに依存することが多かったのですが、今ではデータを元に指示することが明確になり、最適な人員配置ができています。従業員の発言や業務姿勢も変わってきています。データを見ることで、自分たちの業務に対する理解と自信が深まったのではないでしょうか。
 具体的な成果でいきますと、とある製品の生産能率が100%を超えました。システム導入前は、平均で80%程度でした。これは我々にとっても作業者にとっても大きな自信になっています。日々の業務改善を考えることが多くなったと実感しています。

能率、組立工数、台数をダッシュボードで見える化
データを元にした現場作業の共有

 

ユーザー同士のネットワークで
情報交換をしたい

 ローランド ディー.ジー.さんは思想理解や共感から入りこんでくれるので、非常に安心できる。我々の要望をちゃんと絵にしていただき、真摯に向き合っていただけていると感じます。Roland DG Assembleの導入もスムーズにいきました。ソフトウェアだけでなく我々の作業環境に合ったハードウェアもご提案いただきました。
 今後の展望としては、もっと成果が出せるようにこちらからも積極的に要望を出して、共につくっていきたいという意識があります。システムをもっと効果的に発揮するためにワークショップなどを開催していただけるとありがたい。ゆくゆくはRoland DG Assembleのユーザー同士でネットワークを築いて、情報交換等ができれば良いなと思っています。